[English version in preparation]【無料解説動画あり】なぜ君の描くカースケッチは車にみえないのか。


こんにちは!Car Design Academyです。

 

今回は、少しマジメにカースケッチのスキルアップに対する考え方を書き綴っていきたいと思います。

※あくまでスキルについての考え方です。クリエイティビティを伸ばす考え方についてはまた後日記事にしたいと思います^ ^

 

記事の最後には、Car Design AcademyのLesson1で使用している解説動画も公開しているのでお楽しみに。

 

それでは行ってみましょう!

 

カースケッチスキルの身につけ方

カースケッチスキルの身につけ方

Car Design Academyでは、限られた時間でスケッチスキルを身につけるためには以下の様なステップが

最適であると考えています。

 

1.見る目を養う

2.思ったとおりに体を動かせるようになる

3.コツを学ぶ

4.フィードバックを受ける

 

ではそれぞれ説明していきましょう。

 

1.見る目を養う

どの分野にも当てはまりますが、良し悪しを見分ける目を持っていることはとても大事です。

良いスケッチがどういうものか分からずして、良いスケッチを描くことはできません。

 

カーデザインアカデミー監修の栗原氏、そして講師のCAN氏はカーデザインアカデミーを始める前から

長年、学校でカーデザインを教えてきましたが良いスケッチとは何なのかを理解していないまま描いて

いる方が非常に多く、それが成長の妨げになっていると感じていました。

 

絵を描くことを楽しむという観点ではそれでもいいかもしれませんが、スキルアップという観点からは

もったいない。

あとでも書きますが、とくにカーデザインはデッサンやイラストなど他の分野とは大きく違うので、

プロから見て、良いスケッチがどういうスケッチなのかを初めから理解している方は少ないです。

 

では良いカースケッチとは何なのか。

 

それは”良い線” で ”パース” がとれており ”面質”が表現できているスケッチです。

 

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イタルデザイン時代に栗原氏によって描かれたスケッチ。30年以上前のものなので全て手描きです。    

良い線

カースケッチはデッサンやイラストとは描き方が少し違います。

こまかく線をつなげて描くのではなく、ストロークの大きい線をスピーディーに引く描き方。

 

クルマは動くプロダクトです。

 

細かく線を重ねて描いていくやり方や、ノロノロとしたスピードで引かれた線で仕上げられた

スケッチからは勢いが感じられません。

 

例えるならば2度書き禁止の書道のような感じでしょうか。

できるかぎり一筆でサッと描く。

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いい線の例と悪い線の例は後ほどの動画でも出てきますので見てみて下さい。

 

分かっていても中々出来ないのですが、コツはあります。



パース

パースとは遠近法(パースペクティブ)のこと。

 

遠近法 = 目に映る像を平面に正確に写すための技法ですね。

スキルアップという観点では、”根本”から遠近法を理解し、パースがきちんと取れているかどうか見極める

目を身に付けることは非常に重要です。

 

そして”根本”からと言うのには理由があります。

 

というのも、遠近法は、本来とても奥が深いものなのですが、なんとなくわかった気になって

しまいやすいため、深く理解していない方が多いからです。

 

遠近法には正解があります。

このビューで前輪がこう見えていたら後輪はこの細さになる、という絶対的な正解があります。

頭ではわかっていても、自分の描いたスケッチのパースが分からないのは、根本から遠近法を理解して

いないからです。

 

クルマはとても複雑な造形をしています。

遠近法を根本から理解していないと、その複雑な3次元の造形を2次元の平面に描くことは出来ません。

 

”何か変なんだけど、どこがおかしいのか分からないので修正できない”という状態はまだましです。

多くの方は、自分のパースの狂いに気づきません。

 

のちほどの動画でも解説として出てくるのですが、デザイナーの意図を伝えるために、あえて遠近法を

ごまかしたスケッチを描くこともあります。

ただ、遠近法を理解していないままでそれをやってしまうと、プロから見るとただの痛いスケッチに

なってしまうので、最初は正確なパースを意識して描けるようになることが大事です。

 

また、パースを理解することは、造形を理解することにも繋がります。

 

下のスケッチには2ヶ所明らかにパースが狂っている所がありますが、パッと見てあなたは分かりますか?

 

パース 狂い

1ヶ所は簡単ですね。もう1か所は…答えは一番下の解説動画から確認してみてください。

 

ちなみに、当初カーデザインアカデミーでも、遠近法をどうやって教えるべきか悩みました。

簡単な図形では分かっても、車のような複雑な形だと混乱してしまうからです。

 

そこで、私達は正確に自分のスケッチのパースをセルフチェックする方法を独自に編み出しました。

基礎が固まると、上達も本当に早いです。



面質を表現する

良くクルマの記事に”面質”という言葉が出てくるのを見たことがありませんか?

 

シャープな面質、エレガントな面質、張りのある面質、モダンな面質、柔らかい面質、etc…

 

自分がデザインする意図によって、見る人にどのような印象を与えたいのかは変わってきます。

素材も様々。

 

そういった面質を表現するにはテクニックが必要です。

ただ、あくまでテクニックです。

 

つまり、方法とコツさえ教えてもらって練習すれば誰でも”ある一定のレベル”までは身につけることは

できると考えています。

 

その先は、それぞれのセンスやヒラメキにかかってきますが、まずはそのレベルまでいくことが大事。

8月から講師として一緒に活動している元オペルの服部氏は、その面質を表現する能力はプロの中でも

ズバ抜けています。

 

現在、新たなコースを作成しているのですが、着彩の仕方や、リフレクションの入れ方など、教材を

作っていてこちらも勉強になることばかりでした。



2.思ったとおりに体を動かす

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タレントの武井壮さんはご存知ですか?

十種競技の元日本チャンピオンです。

 

彼がスポーツ論をテレビで語っていたんですが、スケッチにも通じるところがありますのでご紹介。

以下、引用です。

 
武井壮:小学生の時に野球やるじゃないですか。全打席ホームランを打ちたかったんですよ。

吉田(ブラマヨ):漠然とそうは思うけど、すぐに「普通、無理や」って思うよな。

武井壮:俺は打てると思ってるのに、打てないのが不思議だったんですよ。何故か?

吉田:うん。

武井壮:悩んでた時に、ウチの親父がビデオを撮ってたんです。

    それで自分のフォームを見たら、愕然として。

小杉(ブラマヨ):何が?

武井壮:俺じゃない、と。俺は頭で思ってるだけで、思った通り動いてないんだ、と。

    これがスポーツを停滞させる理由や、と。スポーツは、頭で思ってることができれば、

    全部成功できるんですよ。

武井壮

武井壮:たとえば、棒高跳びの棒を越えたいって思って越えられたら成功じゃないですか。

    ヒットを打ちたいと思って、人のいないところに打てたら成功じゃないですか。

吉田:うん。

武井壮:ということは、頭で思ったことが出来てれば良いんだ、と。

吉田:うん。

武井壮:それが出来てないから失敗したんだってことが、分かって。

    だから、スポーツの練習をしちゃダメだって思って。

吉田:うん?

武井壮:まず、武井壮を動かす練習をしなきゃダメだ、と。

小杉:自分の体を、自分の思ったように動かせる練習をした方が、可能性が広がるってことね?

武井壮:そうなんです。小さい子だけでなく、大人もそうなんです。大人こそ、それをやれば

    今までの積み重ねが活きて、知識が活きてスポーツに使えるようになるんです。

    ほんの1秒で、自分の技術なんて上がるんです。

小杉:あぁ。

武井壮:積み重ねです。僕は、モノを持つときにもそれをやってます。

    ペットボトルを持つときにも、角と角で、自分の指の真ん中の気持ちいいところで

    持つって決めてるんです。

吉田:指先まで思った通りに動かせるかっていうのを、日常でやってるんだ。

武井壮:1個ルールを作るだけでスポーツですから。みんなは、練習をするときだけスポーツを

    やるんですよ。でも、僕は24時間気にしてて、スポーツの時だけ気楽にやってるんで。

小杉:だから本番で結果が出るんや。

武井壮:メンタルも揺れないし。24時間やってるんだから、俺より上手いヤツはいないって思ってますから。

引用元:世界は数字で出来ている

 

頭の中にイメージできたモノを表現する手段がスケッチですが、それをするために

一番大事なのは思ったように自分の手を動かせるようになること。

 

いくら綺麗な線を引こうとしても、パースについて理解していて、面質を表現できるテクニックを

学んでいても自分の体を思うように動かせないと良いスケッチは描けません。

 

頭のなかに良いデザインがイメージできるかというのは創造力の話です。

スキルに関して言うと、思ったとおりにペンを握って、思った通りの線が引けるようになる事が

そもそものスタート。

 

普段、描いていないデザイナーはすぐに描けなくなります。

それは自分の思った通りに体が動かせなくなってしまったことが原因。

そして、1日、2日で自分の体を思い通りに動かせるようにはなりません。

そこに近道は無いと思って練習して下さい。

 

上記のことをクリアしていても、あなたの描くスケッチが車に見えないのは、絵心が無いからではなく、

自分の思った通りにペンが動いていないのかもしれません。

 

スキルやテクニックだけに走ると弊害が出てきますが、自分の体を思ったように動かし、ある一定のレベルまで

表現力を高めることはとても大事です。

練習嫌いの人には辛いかもしれませんが、これに関しては毎日継続して手を動かし続けるしかありません。

 

余談ですが、僕の周りには「スケッチのスキルよりもアイデアが大事!」と言うデザイナーが数多くいますが、

スケッチを見ると例外なくうまくてビックリします笑

 

ある一定のレベルはクリアしないと自分の頭の中にあるイメージを他者に伝えることは出来ないですからね。

そこだけは誤解しないようにしましょう。



3.コツを学ぶ

描ける人に教えてもらうことは上達の近道です。

ですが、優れたデザイナーにとっては当たり前の事でも皆さんにとっては当たり前ではありません。

 

学生:ここってどうやるんですか?

デザイナー:ここ?ここはフワッとやってサッとやってチョコチョコってやると…ほらっ!

学生:…あ…ありがとうございます(全然わかんないけど帰ってやってみよう…)

 

みたいな経験ありませんか?

 

どんなことでもコツがあります。

ですが、フィーリングだけで伝えられても中々理解できません。

  コツをきちんと言語化し、相手に伝わることが大事です。 伝わらないと全く意味がありません。

Car Design Academyはオンラインのカーデザインスクールということもあり、

「フワッとやってサッとやってコチョコチョっとやって…」じゃあテキストになりません笑

 

実際に横に座って教えることが出来ない分、一流のデザイナーである栗原氏が今まで

何十年もかけて蓄積したコツを言語化し、テキストと動画にまとめています。

 

動画は何度でも繰り返し見ることが出来ますし、分からないことは好きなタイミングで

直接質問をすることができます。

 

独学やデザイン学校とは異なるスタイルですが、先人たちが編み出したコツを習得できる

環境を整えています。



4.フィードバックを受ける

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”フィードバック”ってよく聞く言葉ですが、本来は軍事用語だって知ってましたか?

 

標的に向かってミサイルがうまく進んでいるかどうかを他者が確認し、ズレている場合は、

その軌道を正すために射手に伝える。

ちゃんと軌道にのっている場合は「いい感じだぞ!」と伝える。それがフィードバックの始まりです。

 

フィードバックには、誤りを改善する目的と、できていることを強化するという役割があるんですね。

そして限られた時間でうまくなるためには、適切なフィードバックが不可欠です。

 

自分のスケッチのどこが悪いのか。

どこをどう直せばいいのか。

自分の優れているところはどこなのか。

 

自分の頭で考えることは重要ですが、そこに気づかないまま延々と時間だけが過ぎるのは非常にもったいない。

先ほどのミサイルで言うと、軌道がズレっぱなしで気づかない。もし軌道にのってても気づかない。

それじゃあ標的に当たるわけありません。

いくら客観的に見ようとしても、自分の描いたスケッチを客観的に見ることは難しいですよね。

 

あなたは自分の描いたスケッチをカーデザイナーに見せてフィードバックを受けたことがありますか?

描いてみて、フィードバックを受けて、悪いところを直して、いいところを伸ばしす。その繰り返しで

上達スピードは上がります。

弱みを修正し、他のデザイナーよりも優れている強みを更に伸ばす必要があります。

  ビデオや本だけ見て練習してうまくなれば苦労はしません。 添削には時間も手間もかかるので学校でさえもここまで一人ひとり丁寧にアドバイスして あげることは無理かもしれません。  

Car Design Academyではプロのカーデザイナーによる添削アドバイスを最重要視しています。

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ふぅ〜、かなり長くなりましたね。

 

1.見る目を養う

2.思ったとおりに体を動かせるようになる

3.コツを学ぶ

4.フィードバックを受ける

  と、カースケッチスキルを最速で身につけるための私達の考え方を書いてきましたが、伝わりましたか?

最後にCar Design AcademyのLesson1の解説動画を公開します。

気になる方はチェックしてみてください。

 

Lesson1 線の引き方とパースペクティブ<授業の目的と注意点について>

Car Design Academyでは、現在無料体験コースを実施中です。

プロのカーデザイナーが直々にあなたのスケッチに対してフィードバックをさせて頂きます。

添削アドバイスを受けるチャンスですので、興味がある方は以下のフォームから体験してみてください!

この動画の続きも、無料体験コースで公開しております^ ^

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